三番目の妻として嫁いだ主人公は前々妻と比較されたり謎の脅迫状を受け取ったりして疑心暗鬼。


ありきたりな展開と人物造型なのに書き方が上手いからか「ありきたり=ツマラナイ」じゃなく「ありきたり=読みやすい」となっている。
薔薇屋敷全体の雰囲気も良く出ているし、ちょっとしたホラー要素も楽しめるし、謎解きも複雑ではなく無駄が無い。
派手さは無いけど堅実な一作。


ただ難点として白薔薇の存在があったり。
ギガンティアの香りとか言われても巨大MAとか想像して雰囲気ぶち壊しになっちゃうんだよっ。