阿部博「殺人者 終わりなき旅」

殺人を犯した主人公が証拠不十分で無罪を勝ち取るものの、生と死についてひたすら考え始め罪の意識にさいなまれ自殺する話
作者が弁護士だけあって裁判風景なんかは非常に緻密……だと思う。(実物知らないもん)
「生と死についてひたすら考え始め」とあっさり言うけどこれがまた長いの何の。仏教的考えとか道徳の存在意義とか他にも色々ひたすら主人公の葛藤が描かれ。正直これは何の宗教本だと。
まあ最後に自殺する事と長い葛藤を除けばそこそこ面白い読み物でしたよ